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2010年06月23日

介護日記 11回目 ペーパードクター編

久しぶりのブログ更新です。読者の方には更新が遅れてすんまへん。
お袋の世話が大変で、非常に忙しいのですわ。
オヤジは重症だったから、毎日入れ替わり立ち替わりヘルパーさんや看護士さんが家を訪れて、ついでにお袋の面倒も見てくれていたのですが、オヤジが死んで誰も来なくなったもので。
オフクロは介護認定を受けるも「要支援1」というもっとも軽いレベルで、週に2回程度掃除などに来てもらうのが精一杯です。
で、私と妻がオフクロの面倒を見ることになってしもて、仕事を終えてからの実家通いの毎日で、あー、疲れたと。。んでもって、もっと良いクルマが欲しいなと、、、。夜の高速をぶっ飛ばすと、いまの1300CCのチビこいクルマは頼んない。
でもあまり大きなクルマは趣味じゃない。VWのポロにしようか、ホンダのcrossroadにしようか、日産のデュアリスもいいなと。問題は嫁ハンがダメ出ししてることで、何か突破口は無いかと考えるも嫁ハンに頭の上がらないワシはカタログを取寄せて毎日見て楽しむだけなり。あぁ無情。
まあそんなこんなで、先日無事に納骨をすませ、母の老人ホームも決まり、来月にはホッと一安心出来そうな感じです。

閑話休題。
さて、オヤジの在宅介護の続きですが、、、えーと、どこまで書いたっけ?
あー、在宅介護がスタートしたところでしたね。
2008年11月2日に始まった在宅介護ですが、父の状態は不安定で、乱高下する血糖値、原因不明の発熱、頻発する無呼吸、続く下痢、等々で脳の半分が無い状態だと身体のコントロールもうまくいかないのだそうです。
搬送する時は救急車を使うようにと国循のドクターに言われたくらいですから。
という状態ですから主治医選びは慎重にしなければならなかったのですが、何処のどの医師が良いかなんてわかりませんから、ケアマネTさんのお勧めの「いまい内科クリニック」の今井医師に御願いしました。
父は鼻の穴から胃にチューブを通し液状の栄養剤を注入することで食事をとっていたのですが、このチューブは1ヶ月で交換しなければなりません。
12月頭に交換時期が来たので、今井医師が交換しようとしたのですが悪戦苦闘の上、交換出来なかったのだ。
なんでやねん!? 今までの病院では何の問題も無く出来ていたこと。国循では看護師がやってました。上ケ原病院ではドクターがやっていましたが、交換はスムーズに行えてました。
今井医師曰く、設備の無い在宅の状況では不可能とのこと。設備のある病院に父を運んで、レントゲンや胃カメラなどで肺に入らないように慎重に胃に入れていかな危険だと。
しかし時は寒い冬、こんな状況で父をウイルス蔓延する病院に運んだら、一発で風邪ひいて死んでまうがな。
それにこれから毎月チューブ交換の為だけに救急車を呼んで病院に行けというのか? 勘弁してくれ。

何とかならんのかと今井医師と話し合うも、「医者を25年やっとる私が無理だと言うておるのだから言う通りにしなさい」「交換しないでも詰まらない限りはOKだから、とりあえずこのままでも良い」とのたまう。ホンマかいな?
また胃瘻のチューブだったら交換出来るから、大きな病院で胃瘻設置したら今後が便利だとも。
しかし父は15年ほど前に大腸ガン手術をしており、その時の影響で胃瘻プラグを設置出来ないのだ。医療引き継ぎ書に書いてあるでしょ、お読みになっていないのですか? と突っ込むと沈黙しよった。
アカンわこの医者。
私はチューブ製造元に交換時期を電話で聞いてみた。流石に医師の言うことを否定はしなかったが、あくまで一般論として交換は30日までに行うのが普通であるとのことだった。抵抗力の落ちた老人や乳幼児は2週間で交換すべしとも言っていた。

また友人に医師が何人かいるので聞いてみたら、「普通は出来るぞ、下手糞な医者だなー」、「そういう医者をペーパードクターと言うのだ」とまあ散々な言われようである。
つまり今井医師の言ったことは全部ウソ。要するに技術が無いだけ。それを取り繕う為に私にウソをついたというわけ。
今どきはネットで検索したら簡単に交換時期などは解るし、今回初めてチューブ交換する訳では無いわけで私は何回も交換現場を目の当たりにしているのだ。しょーもないウソをついてもすぐバレるのだ。ろくでもないヤブ医者だ。
国循でもその次の病院でも胃カメラなんか使わずに出来ていたこと。毎月交換したチューブは胃の中に入っている部分は雑菌の繁殖や胃液にやられて真っ黒に変色しドロドロであったから、早く交換しなくてならないこと、すぐバレるウソをつく人間性、等々から今後父を任せておけないと判断し、私は今井医師にはお引取りねがった。クビである。

しかしケアマネTさんが異議を唱えた。今井医師は宝塚市保険福祉サービス公社(以下公社)とは長年コンビを組んで、多くのお年寄りの在宅医療で実績を作ってきたそうだ。だから今井医師以上に良い医者は居ないから、今井医師の言う通りにした方が良いというのだ。
これはダメな姿勢です。サービスや商品を提供する人間が陥りやすい落とし穴、と言ったら大袈裟ですけど、私がサラリーマン時代によく経験したことであります。

今井医師は父以外の多くのお年寄りに優良な医療を提供していたらしいが、そんなことは私には関係無いのだ。
他の何千万人に有効でも父に無効であれば、我々にとってはダメな医師でありダメなサービスなのです。
よく言われる言葉に「優秀なホテルマンは全てのお客様を特別扱いする」というのが有ります。
サービスや商品を提供する側の人間は多くの顧客を持っているので、自分を中心に考え「自分 対 多くの顧客」つまり「1 対 多数」と考えてしまいがちです。
しかし顧客の立場に立つと「自分 対 1つのサービス」つまり「1 対 1」の関係なのです。
ホテルマンの話はお客様の立場で「1 対 1」の関係を顧客の数だけ持ちなさいということです。名言ですね。
これを理解出来ない人は「そんなクレーム言うてくるのはあんただけだよ」なんて言うてしまうのです。
良いセールスマン、サービスマンは全ての客と1対1の関係を作り、決してお客に多数の顧客のうち1人という大多数の1部だなんて感じさせないのです。
ましてそれぞれ違う生身の人間相手の医療を提供する医者ならなおさらです。
今井医師は他の患者には良い医師だったのでしょう。だからこそケアマネは私にも勧めたのだと思います。しかし父にはフィットしなかった。
今井医師は看護師でも出来るチューブ交換が出来ない技術レベル、しかもウソつき。父は毎月1回のチューブ交換は必須。

この現実を前にしてもケアマネは、今井医師は良いドクターだから引き続き世話になれと言うのです。
あきれて開いた口がふさがらない。Tさんが私の部下だったら、地獄のセールスマン研修行きを命じますね。行動10箇条を大声で叫び、セールス烏の歌を砂浜をランニングしながら歌うがよい。

チューブは交換されないまま50日が過ぎている。
ケアマネTさんの助言には従えない。他の医師を紹介してほしいとお願いしたが、ケアマネTさんは怒ってしもうて「そんなことには協力出来ない。自分で勝手に探してくれ。私は担当を降ります!!」と啖呵切られてしましたわ。見事なブチ切れ具合ですわ。
しかしここで降りられたら、また一から介護事業者を探して段取りして、、、とやってられない。Tさんを怒らせちゃまずいわ。

「いやぁ、すみません。言い過ぎました、勘弁して下さい。そちらに御迷惑かからないよう探しますからあと1週間の時間を下さい。見つからなかったら今井先生に土下座してお願いします」と、とりあえず場を収めました。
それにしてもTさん、見事なブチ切れっぷりです。でもね、一所懸命やってる人しかブチ切れませんからね。
Tさんの一所懸命さはそれまでの仕事で充分私には伝わっております。しばし頭を冷やしてもらえたら理解してもらえると思いました。隣に座っているM課長の目もそう言うておりました。

しかし客観的にみたら、オヤジを一目見たらチューブ交換が必要なことは最初から分かるはずなのに、交換のことまで気が回らなかったのか、交換出来る医師かどうかチェックせずに今井医師を推薦したのか、いずれにせよケアマネTさんのあきらかな失敗である。
交換出来ないと判ってもなお主治医の交代を認めたがらないことも失敗だと思う。
私は失敗を責めたりしない。失敗しない人間はこの世に居ない。しかし失敗を失敗と認めないケアマネTさんの対応は非常に残念だったし腹が立った。
まあTさんを敵に回しても得は何も無いので、場を収めたものの、今井医師に土下座する気はサラサラ無かった。あんなクソ医者二度と会いたくないわ、次の医者を速攻で見つけてやるわい、と思っていた。。。。 続く

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Posted by Joe at 04:27│Comments(0)介護
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