2008年11月23日
情けない

昨日の休憩で一服した時、B.B.King先生のLive in JAPANを流しながらギター弾いていたんです。
ボクはいつも右足のかかとを踏みながらリズムを取るんですが、アップテンポの曲で小刻みにリズムに合わせていたら、
ふくらはぎがこむら返りしてまいました。痛い痛い。。もう速い曲は無理なのか、、、情けない。
今日酷寒の塗装ブースで小一時間作業していたら、くしゃみ連発。
風邪ひいたらあかんと思い、風邪薬飲んだら急に頭痛くなってきた。なんでやねん、、、情けない。
上の写真はエボニーのブリッジ材。20年以上経ってるから乾燥バッチリ。
しかしホコリだらけやな。
さあ、お悩み相談いきましょ。
Q:はじめまして、大阪在住の松◎ともうします、36歳の男です。
質問なのですが、車での移動中、国産のSGモデル 色はホワイトのポリ塗装のセットネックジョイント部分の塗装が割れた為、その部分だけを大阪の有名リペアショップにお願いして、念のためダボいれして塗っていただいたのですが、半年位してふと見ると色が若干黄ばんできて境目が分かるようになってきまし た。
保存はスタンドに立ててケースには入れていなかったのですが、特別、西陽等があたる様な環境ではありませんでした。
各ショップそれぞれだとおもいますし、他店のことで真に恐縮なのですが、場合によってはこれからお願いする店も変えようかと思っているので、念のためプロのご意見をお伺いしたいのですが、よろしくお願いします。
A:返事遅れてすみません。
ポリウレタン塗料と違って、ラッカー塗料は黄変、収縮等々の面で劣りますので、そうなるのは自然なことです。黄変や収縮は溶剤の揮発や蛍光灯の紫外線でも進行しますので、全く光が当たらないところでも時間が起つだけで発生します。
ですから西日に当てずともそうなるのは不自然なことではありません。ウチで修理しても同じ結果になるかもしれません。
黄ばんで境目が分かるような凸凹があっても、音には何の影響も無いので安心して弾いて下さい。
そんな小さなことを気にしてたら病気になりませっせ。少々黄ばんでデコボコしたくらいで気にしたらだめだよ。
他店というのがどこか解りませんが、そこと長いお付き合いしなはれや。
余談ですが、ラッカーじゃなくてポリウレタン塗料で修理したらええのとちゃうか?と疑問を持った方も居られると思いますが、そうは問屋が卸さんのです。
ポリウレタン塗料が硬化するのは不可逆変化でありまして、その硬化したポリウレタン塗料の上から新しいポリウレタン塗料を塗っても、古いポリウレタン塗料を溶解して食いつかないのです。だから新しい塗膜が簡単に剥がれてしまう。
これに対しラッカー塗料は可逆変化の硬化なので、新しい塗料が古いラッカー塗料を溶かして食いつき塗膜は一体となるのです。つまりラッカー塗装された楽器は修理が容易です。今回のようにポリウレタン塗装の楽器は、完全に同じように修理しようとしたら全部剥がしてポリウレタンでギター本体全てを塗り直さなければなりませんが、それは現実的ではないですよね。
またポリウレタン塗料は個人営業の小規模工房では扱いにくい面が多く、多くの場合ラッカーで修理を行うことが一般的です。
24日月曜は14時オープンです。
Posted by Joe at 02:27│Comments(0)
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