2010年11月05日
Clapton

Mr.Eric Claptonの新譜を聴きました?
当店のお客さんは年齢高めのオジサンが多いから、聴かれた方も多いと思います。
で、そういうお客様からレビューは書かないの?と突っ込まれたのですが、
私のような中学一年から大のECファンであったオッサンが書くレビューなんて、「素晴らしいアルバムだ!」と絶賛の嵐になるし、ホンマに素晴らしいと思うし、そんな主観的なレビューなど誰も興味無いだろうと思っておるのですが。。。
(でも客観的なレビューって痛いよね)
というわけで小生の感想文はやはり「いやー、これは名盤です!」です。
ちゃんと書きます。
最近のEricさんはブルースのカバーをやる時、昔みたいにロックぽく、あるいはレゲエぽくアレンジしないで、そのまんまオリジナル通りにやりますよね。
俺様のバージョンを聴け!ではなくワシが演奏するのを聴け!でしょうか。
自信の表れか、肩の力が抜けたのか、実は昔からオリジナル通りにやりたかったがレコード会社が許してくれなかったのか、単に気が変わったのか、分かりませんけど、これはこれでイイと思います。
リトルウォルターのなんかホンマにそっくり。
そう言えばボブディランの芸能生活30周年ライブで「リトルウォルターの息子だ!」ってロンウッドから紹介されてたよね。
このライブでECは Don't think twice (くよくよするなよ)をブルースにアレンジしてやってましたね。
フォークソングはブルースにアレンジするけど、ブルースはそのまんまやるのね。ブルースが好きなんだねぇ。
ドントシンクトゥワイスですけど、この曲はカレー屋の森山君が脱サラ開業する時の不安な気持ちを楽にしてくれた曲だそうです。
もちろんボブディランの歌でね。彼の鼻にかかった歌声はのんびりあっけらかーんと癒し系ですよね。
確かに森山君はいつもあっけらかんと呑気で It's allrightだ。
話がそれた。
えー、一曲目の古臭いBlues、 Travelin' Alone ですけど、これはリル.サン.ジャクソンがオリジナルで、ベースは最初から最後までkeyの音を四分で鳴らし続けてるけど、歌メロはブルーズのコードに乗るが如くで進行していき、しかもそれがめちゃマイナーな旋律だけど、コードはメジャーコードなセブンスが鳴っているつぅ、つまり1~2小節目の歌メロはマイナーで、合いの手が入る3~4小節目はメジャーなギターフレーズが鳴っているつぅ、ブルーズ偏差値が高く非常にいなたく危険な曲です。
この曲を初めて聴いたのは前回のEC来日公演大阪城ホールでした。
聴いた瞬間、音程の違和感に「あっ、Ericさんやってもうた!」と披露宴スピーチでギャグを外した上司を恥じる部下の如く感じたのでした。
特に2小節目の5度♯から始まるフレーズが気持ち悪かった。
んで、気になってしもて後日オリジナルを聴いてみたんですが、これが全然気持ち悪くないのです。
リルサンジャクソンさんのは、すーっと耳に入ってきました。
Yazooレコードの古いデルタブルースを聴いた時の懐かしい気分で非常に楽しめたのです。
歌い方はEricさんと同じなんですが、微妙なニュアンスが違うのでしょうか、それとも本物と求道者との違いなのでしょうか。
以前、ECさんが言うてました「金も女も名声も何もかも手に入れたのに、まだ満たされない思いがある。それってブルースだろ?」と。
結局のオチはそこなのか?そういや映画クロスロードのオチもヘビメタ野郎に勝利したのはブルースかぶれの白人少年の弾くクラシックギターだったよね。血は争えんてか?
とまあ、そんなことを考えておったのですが、時は流れこの度Ericさんの新譜を手に取り、一曲目がそれだと分かり、あの時の気持ち悪さを反芻しながら恐る恐る針を落とした、いや針は無い、playボタンを押した。
聴きました。 気持ち悪くないです。アコギの弾き語りではありませんでした。
エレクトリックなサウンドです。なんや沢山楽器が鳴ってます。キーボードがマイナーな和音鳴らしてます。
今風にアレンジされてます。ですから平気です。爽やかです。デルタっぽくありません。
チンチンをヘリコプターのように回したい気分になりました。
偏差値の高いブルーズはアレンジするのかな? じゃあなんでライブでは弾き語り? その背景には、彼のブルーズに対する・・・・・・。
考え過ぎやね。 ファンは何かとストーリーを想像したがりますが、案外単純な理由かもしれません。
本当の理由はEricさんにしか分かりませんけど、大阪城ホールの気持ち悪さは、きっと歌の音程をたまたまその時だけミスったのでしょう。あるいはドイルが2小節目にメジャーの音をうっかり鳴らしてしまったのかもしれません。きっとそんなところでしょう。
2曲目はRocking chair です。えー、、、、途中省略。
最後の曲は枯葉です。シャンソン風味のイブモンタンです。頭の固いジャズオヤジから「keyを間違うとる!」と叱られそうですが、枯葉をカバーしたミュージシャンの中では最も知名度がある1人なので、今後この曲はこのアレンジがスタンダードになるでしょう。Over the rainbowがそうであったように。
ソロの最初は1弦9フレットを半音チョーキングです。そうです、チョーキングです。Overdriveな音色でチョーキングです。
これから枯葉の出だしはチョーキングです。
なんせギターの神様がそう決めたのですから、みなさんも従って下さい。
いいか、枯葉のkeyはBmでソロの出だしはチョーキングだぞ!
では股!!
Posted by Joe at 04:12│Comments(0)
│玉造 on my mind
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