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2009年08月26日

2005年12月製作

2005年12月製作

このギターが出来上がって4年弱たちます。
オーナーさんが売却したいと持ってきてくれはったのですが、
たちまち売れてしまいましたので、アップする必要も無いかと思いましたが、
せっかく写真を撮ったので。

よくお客様から聞かれることに、オールラッカー塗装の経年変化があります。
経年変化は主に退色やひび割れ等ですが、昔と同じラッカーと言えども50年前の塗料よりはそれなりに品質が改良されておりまして、退色はほとんど無いと言っても良いくらいです。
そりゃ常に太陽光が当たる所に置いていたら話は別ですが、一般的な使用状況において退色を感じることはあまり無いと思います。
まあ、ウチのギターで1番古くても15年しかたってませんから、確実なことは言えませんが。
顔料や染料の進歩はすごいですから、おそらく退色は昔のラッカーほど進みません。

次にひび割れ(クラック)ですが、このギターの場合はこんな感じです。⇩

2005年12月製作

4年弱でこんな感じに裏も表も入ってますが、どのギターも4年でこうなるわけではありません。
作るギターによって着色剤が異ったり、厚みが違いますからクラックの出方も時期も色々です。
またお客様の保管場所の環境によっても大きく変わります。
1年で全面にクラックが入った場合もあります。
感触としては、温度差や湿度差が激しい環境ですとクラックは早く出るようです。
今まで全く出ないこともあるかもしれません。
100本近く作ったギターの全ての経年変化を把握しているわけではないので、
確かなことは言えませんが、おそらく数年でひび割れは発生すると思います。


話は変わりますが、このギターを久々に弾いてみたんですが、なんか完成した時より心なしか滑らかな艶っぽい音色に変わっているような気がしました。
ブラインドフェイス時代のClaptonさんが弾いていたものをモチーフにしたギターですが、
例のハイドパーク屋外ステージのDVDを見ると、Claptonさんはほとんどフロントピックアップを使用し、
バツグンのバッキングを真面目に弾いているんですよ。
クリーム時代は3ピースなんでこんなギターを弾く機会も無かったでしょうに、
24歳くらいの彼がすごくセンスの良いバッキングを弾いてるもんで聴き惚れてしまいました。
音色はこのギターとはちょっと違うけど、弾きながらハイドパークのあの場面を思い出しました。

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