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2006年12月04日

ノイズ

弦に触っていないとノイズが消えない。という症状は故障ではありません。
一般的なエレクトロニックギターの回路はコールド側を金属製のブリッジやテールピースに接続して、弦やブリッジにPlayerが触ることによって、人体をアースにしております。
つまりPlayerが弦に触っていない時は回路が成立していない状態ですので、ノイズが出て当たり前なのです。
と言うことを踏まえて、ノイズを考えた場合ですが、ギターが原因の例は少なく、ほとんどはステージマナーとアンプ&エフェクターが原因であります。

ノイズ

ステージマナーと申しますのは、曲が終わってもギターのVOLを上げたままで弦から手を離す人のことです。初心者の方に多い現象ですが、ヒーンとハウったり、ピーと耳障りなノイズを出して平気な顔をしている無神経な人をたまに見かけます。曲が終わったらVOLを下げることを習慣にしましょう。

アンプとエフェクターが原因のノイズは私の専門外なので、詳しくは言いませんが、古いチューブアンプはやはりノイズが多いですね。また故障しているチューブアンプでしたら新しい設計の製品であろうとノイズは多いですね。BANKSや中野音響、エバ電子などに持込んでオーバーホールしてもらいましょう。
エフェクターは沢山繋げば繋ぐほど、ゲインを上げれば上げるほどノイズはでかくなります。SN比が悪化して音色のリアリティーも失った酷い音で演奏している人は少なくありません。先日見たClaptonのライブ(大阪初日)でドイルブラムホールが出してた音も倍音ばかり鳴って基音が聴こえづらい、酷い音でした。足下を見てみますとエフェクターがどっさり並んでました。

そして肝心なことは、ノイズには明確な線引きは無いということ。ノイズは高音の上の高音と言うか、音色の一部分でもあります。ここからがノイズ、と言う明確なものはありません。
でありますからPlayerがノイズだと感じたものがノイズなんですが、あまり神経質になってノイズを消しまくると、心地よい高音も損なってしまうことになり、元気の無い活気の無い音になってしまいます。ですから、ほどほどのところで抑えるのがよろしいかと思います。
どの辺がほどほどかって? 私の基準は弦に触ったらノイズが消える程度であります。つまりほとんどのギターはOKなんです。

しかし弦アースが無いギターもあります。70年代のGibson等に見られますが、感電事故を防ぐ為にそういう設計になったと聞いております。詳しくは割愛しますが、弦アースされている状態、つまり弦に触っている状態はコンセントの片一方に指を突っ込んでいる状態とも言えますので、アンプやギターの状態によってはは危険です。この危険を回避する為に弦アースせず、他の方法でノイズ消しを行う設計にしたのですが、70年代Gibsonレスポール(メイプル3ピースネック)が今一スカッとした音が鳴らないのはこのことが原因でもあります。


と言う訳で、たまにはリペアショップらしい記事でも書こうかなと思いまして。

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