2008年05月21日
平々凡々

最近、特にネタもなく平々凡々とした日々を送っておるのです。
この写真は先月完成したアコギのロゼッタです。
スケベ椅子柄口輪の周りにアバロンをインレイして、ちょいゴージャスな雰囲気に。
そのアバロンが無垢板では入手できなくなっているようです。
木材で言うところの合板みたいな積層板では手に入るようですが、、、、。
まあ、ウチはアバロンインレイって受注することが少ないもので、あまり大きな影響はありませんが、
手持ちの数十枚が無くなったら、どうしようかなーー。。まあええか。

これはTopのジャーマンスプルースです。
ちょっとだけベアクロウ模様が出てますね。
ベアクロウはクマが実際に引っ掻いたわけではなく、あたかもそのように見えるのでその名が付いたのでしょう。
メイプルでいうトラ杢みたいなもんです。杢目が波打っているところを真直ぐ切るとこういう模様が見えます。
このギターの場合、材料の段階では目立たなかったのですが、削ってみるとこんな感じに出ました。
ラッキーでしたね。
ウチの在庫のスプルースは、シトカ、イングルマン、ジャーマン、アディロンダック、の4種類です。
天然乾燥材を大阪の気候で5年以上シーズニング済みです。長いものは10年経過してます。
サイド&バックはインディアンローズウッド、ブラジリアンローズウッド、ホンデュラスマホガニーの3種類です。
同様に乾燥はバッチリOKです。
ネック材ももちろんホンデュラスマホガニー。
このホンデュラスマホガニーもワシントン条約で輸出入が禁止になりまして、今やハカランダと同じく幻の材料になってきてます。
エボニーも真っ黒なものはほとんど手に入らなくなりました。縞々のばかりですわ。
メイプルやアルダー、アッシュ等はまだ潤沢にあるようです。
あ、でも軽いアッシュは少なくなってきたなー。。。
ウチはそういう材料は一生分仕入れたので大きな影響はないのですが、これからルシアーに成ろうと言う人には辛い状況ですね。
もしボクのが余りそうだったら、10年後くらいに放出しますよ。多分そうなるやろなー、ちょいと買い過ぎたし。
そういやちょっと前にウチに来たルシアー志望の若者はどうしてるのかな。
生活設計はできたのだろうか? ここを読んでいたら、また来て話を聴かせて下さい。
Posted by Joe at 03:00│Comments(2)
│工房風景
この記事へのコメント
『材料の一生分』っていったいどの位なんでしょう…
嵩も張るだろうし、費用的にも張るだろうし
ま、要らぬ詮索はしないでおこう <丶`∀´>♪
嵩も張るだろうし、費用的にも張るだろうし
ま、要らぬ詮索はしないでおこう <丶`∀´>♪
Posted by すとらた at 2008年05月21日 13:47
材料の一生分ですか?
年間10数本しか作りませんから、しれてますよ。
それに未乾燥の材って、人工乾燥のものより安いのです。
主にアコギ用の材と、ホンマホ&ハカランダですが、
割れたり曲がったりの分を差し引いても、だいぶ余りそう。
75歳まで現役で仕事するぞ! と思っていましたが、
最近の我が身を省みると、だいぶ前倒しで退役しないとダメみたい(笑)
年間10数本しか作りませんから、しれてますよ。
それに未乾燥の材って、人工乾燥のものより安いのです。
主にアコギ用の材と、ホンマホ&ハカランダですが、
割れたり曲がったりの分を差し引いても、だいぶ余りそう。
75歳まで現役で仕事するぞ! と思っていましたが、
最近の我が身を省みると、だいぶ前倒しで退役しないとダメみたい(笑)
Posted by Joe at 2008年05月22日 01:43
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