仕上がり

Joe

2009年07月29日 02:25



昨日の続きです。
木目を合わせたエボニーをピチッとはめて面一に仕上げて、
ナット溝をもうちょい奇麗に仕上げて完了です。
修理跡はパッと見たら解らんが、よく見たら解る程度です。

トラスロッドを締め過ぎてねじ切ってしまった、というのは有りますが、
もっと多いのがこのアンカー部分や調整ナットの破損や不具合です。

このベースのようにアンカーが破損してロッドが外れたパターン、
アンカーを設置してある部分の木部破損のパターン、
調整ナットを無理に回し過ぎてねじ山を舐めてしまったパターン、
調整ナットを緩める方向に回した時にねじ山の不良や溶接粒などが障害になり、
ロッドが供回りしてアンカーから抜けるパターン、

他にはトラスロッドがネックの中で接着剤で固着して、反り矯正ができないパターン、
このパターンでは固着を剥がすとか言って、ネックを手で叩いて固着を剥がすなんて言う人がいますが、
そんなことでは絶対に剥がれません。
あるいは元々の設計が悪く、ロッドが長過ぎて調整ナットのエンドまでロッドが来てしまい、
締め込むことができないパターン、等々色々なパターンが有ります。
これらのトラブルのほとんどは調整ナットを無理に回さないことで回避出来ます。
つまり無理に回すような事態になることを避けるのが一番です。

では股!

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